全国学生理論合宿2020のお知らせ
理論合宿への参加を訴えます
マルクス主義学生同盟中核派は、全国の学生のみなさんに「理論合宿」への参加を呼びかけます。今年のテーマは『共産党宣言』。マルクス主義について学ぶなら避けては通れない重要な古典です。
資本主義への疑問は、特に若い世代の間で確実に広がっています。昨年末の米ギャラップ社の世論調査では、アメリカの 18 歳~ 39 歳の世代で「社会主義に共感する」が 51%にも上ることがわかりました。グレタ・トゥーンベリさんの活躍に象徴される環境保護運動の広がりのなかでも「大人たちは無限の経済成長というおとぎ話を繰り返すな」として「経済システムの変更」が訴えられるようになってきています。
このようななかで、これまでとは一線を画して若い世代が社会運動の前面に登場しはじめています。新自由主義発祥の地・チリでの地下鉄料金値上げをきっかけとした、高校生が中心となったデモの高揚、香港での逃亡犯条例をきっかけとした、若者をはじめとする中国共産党(スターリン主義)政府への抗議活動の激化など、表れ方はさまざまですがいずれもその背景には深刻な経済格差・エリート層の固定化と民衆との生活感覚の乖離が指摘されています。フィナンシャルタイムズは 19 年末の社説で「未来の歴史家は 2019 年を『騒乱の1年』と定義づけるかもしれない」と述べ、2020 年も大規模デモが世界中で国家を揺るがす可能性に言及しています。日経新聞は元旦から「逆境の資本主義」という連載を開始して資本主義が「機能不全」に陥っていると警鐘を鳴らしています。果たしてそれは、本当に「機能不全」なのでしょうか。資本主義の根本的な欠陥が再び露わになってきたのではないでしょうか。 世界中で見られる傾向は、日本でも始まっています。コンビニ業界の闇を暴いた店舗オーナー と彼が所属する労働組合の闘いへの注目は、本人たちすら予想できなかった広がりを見せました。ブラック企業という言葉はもはや常用語となり、「上級国民」「下級国民」という言葉は階級の存在をみなが感じていることを示しています。
また、国内だけでなく、市場や雇用をめぐって国同士が対立する状況にもなっています。関税戦争など保護主義はモノの流通を妨害することで私たちの生活も分断し、経済を危機に陥れています。サプライチェーンは世界中に広がり、私たちの労働は国境を越えてつながってきたのに、分け前をめぐって争うのは根本的におかしいのではないでしょうか。国内の経済格差と国外の分断・戦争は一体です。
乗りましょう、このビッグウェーブに。見てみたいと思いませんか、人間がただの動物ではないことを証明する革命へのうねりを。理論合宿では『共産党宣言』をベースとして、マルクスは資本主 義の何を問題視したのか、マルクス主義の核心に迫っていきます。「マルクス主義」はよく公平・ 平等な分配を目指す思想ぐらいに誤解されていますが、理論合宿に参加されたみなさんは決してそうではないことを知るでしょう。
改めて、資本主義に疑問がある、中核派に興味がある、すべての学生に参加を訴えます。
※日時と詳細な場所は、警察権力から参加者を防衛するために非公開としています。以下のフォームから連絡してお問い合わせください。